【整形外科に勤めるセラピスト必見!】5つのポイントを押さえて臨床を楽しもう!〜徒手筋力検査編〜
関節可動域に続きまして、今回は、徒手筋力検査についてです。
【悩まずできる評価】ポイント4.徒手筋力検査(MMT)
こちらも皆さんご存知、徒手筋力検査(MMT)になります。
筋力を計測するための評価指標ですね。
教科書が刷新されるたびに、検査方法が変わる事があるので、経験年数の長いセラピストは定期的に確認する方がいいと思います。
(最近卒業したセラピストと検査方法が違うこともありますので、最新の方法を勉強しておきましょう。)
重要視しているのは、
- 自重であげられるか?
- 負荷に耐えられるか?
- どんな代償をしている?
- 筋腹の頂点はどこにあるか?
の4点です。
代償と聞くとネガティブな印象を受けますが、目の前にいるクライアントはその代償をすることで、全身の筋出力を高める事が出るのです。
なぜでしょう?ポジティブ捉えることも必要ではないでしょうか?
例)股関節外転する際に、骨盤が後方回旋+外旋の代償してしまう。
PT:「骨盤止めると足上がらないでしょ?」
ク :「本当だ!なんでですか?」
PT:「いろんな所で代償してるんですよ!中臀筋も弱いですが、骨盤の周囲・お腹の筋力が弱いんです。」
ク :「じゃ腹筋も鍛えればいいんですか?」
PT:「そうですね!」
▶︎ 腹筋群の出力が向上することで、代償はなくなる可能性は高いですね。しかし、その方のADLは大幅に改善しますか?
全ての筋力を向上させる事は必須ですし、ないよりはある方がいいです。
さいごに
どうでしたか?何かひらめきはありましたか?
筋力を評価するために行うのはもちろん。
代償を止めて評価することももちろん。
代償しないといけない理由を想像することも必要ですよね。
客観的評価としてMMT3と評価する事は必要ですが、問題点の抽出や理学療法と結びつけるには、他の要素も必ず必要ですよね。
臨床を楽しむための想像をしまくりましょう!