理学療法士を考える
こんにちは。
理学療法士として10年以上整形外科に勤務した私が思う事を伝えたいと思います。
私が思う事
理学療法士の平均年収って?
理学療法士(作業療法士含む)の平均年収は、平均年齢32.9歳で約408.5万円です(残業代やボーナス含む)。男女別だと男性が417万円、女性が398.9万円だそうです。
この金額は、給与所得者全体の平均年収432.2万円(平均年齢46歳)よりやや低め。これは理学療法者は平均年齢が若く、勤続年数が浅いことが原因かもしれません。
因みに、理学療法士の初任給は、施設の種類や地域格差などにより多少の変動がありますが、男性が276.4万円、女性が285.5万円だそうです。
皆さんはこの年収を見てどう思いますか?高いですか?安いですか?それぞれの意見があると思いますが、私は安いと思います。国家資格であり、皆様の健康を維持・改善できる知識と技術があるにもかかわらずこの年収ですからね。
病院で働いているという印象で、「いい仕事だし、いい就職先だね」って思う方もいらっしゃいますが、デスクワークと肉体労働をしっかり行い、自己研磨の為に一日約1万円の勉強会に参加し、年に一度ほど院外での発表などをしています。他の職種の方を存じないので、「みんな同じだよ」と思われる方もいらっしゃると思いますが、もし同じなら、自分の職種について考え直すことをお勧めします。
自分の『仕事』と『技術』に『誇り』を持ち、適正な報酬をもらうべきだと思います。
理学療法士というのは、一人の単価(値段)が決まっていて、一日にリハビリをやっていい人数(単位)が決まっていて、一週間で見れる人数(単位)も決まっています(一単位:185点=1850円、一単位=20分、24単位/1日、108単位/1週間)。つまり、1,850(円)×108(単位/週)×4(週)=799,200円(一月分)です。この他にも、お金に繋がるものありますが(再診料・実施計画書など)、今回は割愛します。
*整形外科で勤務している場合になります。運動器リハビリテーション料(1)の場合
799,200円の40%=319,680円(1ヶ月分)×12(ヶ月)=3,836,160円(1年)が単純な計算になります。社会保険を控除していません。
診療所によっては介護分野(訪問リハビリ・デイケアなど)や自費分野を展開している場合もありますので、一概にはいえませんが、ベースのMAXが3,836,160円です。
国民皆保険は、国民の事はしっかり守ってくれていますが、働いている側(コメディカル)は金銭的には守っていないように感じます。
つまり、何が言いたいかというと、理学療法士の給料なんてたかが知れてるって事です。もちろん、役職がついたりする事で収入はアップするでしょう。
講習会をする事によって報酬も得られるでしょうし、執筆する事で印税も得られるでしょう。最近では、整体師として開業されてる方もいますし、YouTuberとしてデビューしている方もいらっしゃいます。
つまり、お金を生み出せる人(優秀な人材)は、臨床の場から離れ、個人として勝負していくのではないかなと思っています。理学療法士の名を捨てて、個人で勝負する。そんな事が起こるのではないでしょうか。
自分の技術に見合う報酬を得る為に努力する事は普通ですよね。本業にするのか副業にするのかは、個人の判断ですが。私は本業にします。理学療法士として病院に残り生活する事も素晴らしい事です。ですが、一度きりの人生、せっかくの技術、何かにチャレンジしてもいいと思います。
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