長時間のパソコン作業は首によくない?
こんにちは。
今回は、皆さんも気になるであろう、『PC作業を続けていると首によくないの?』って事をupdateしたいと思います。
長時間のコンピューター作業は首によくない?
結論。。。はい!よくありません。
同じ姿勢を長時間続けていれば、首というか身体によくないですね。最近では、下に示すような人間工学で…みたいな、疲れにくいマウスなど色々な商品がありますね。興味はあるけど使った事ありません…笑。
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整形外科で勤務していると、「パソコンは身体によくないですかね〜?」とか、「パソコンやってる姿勢がよくないんですよね〜」と言われる事が多々あります。
私が説明する際は、「同じ姿勢で長時間行う事は、負担が集中する可能性がありますし、身体には良くないかもしれませんね」と、伝える事が多いです。
人の身体(筋肉など)は20分以上同じ長さで動いていない(つまり、同じ姿勢)とその長さで留まろうとする反応が起きるそうです。
筋肉が動く目的は、身体を動かすことはもちろんそうですが、血流を促し、発痛物質(痛みが出る物質)を循環させる事もあります。
可能であれば、30分に一度は、「伸びをしてみたり」、「座っている場所を前に移動してみたり」とお伝えする事があります。
首にはどんな影響が出るの?
自分がパソコンをやっている姿勢を想像してみてください。それか、近くでパソコンをやっている人の姿を横からみてください。
…どうですかね?身体を丸めて、アゴが前に飛び出してませんか?座った姿勢で作業しようとすると、どうしてもこんな姿勢になってしまうんですよね。
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*最近は高さ調整可能なデスクもあり、使用することにより負担を減らす事ができるかもしれませんね。
このようなアゴを突き出した姿勢を「頭部前方位」や「フォワードヘッド」などという事があります。この姿勢の特徴は、首の骨(頸椎)に対して、二つのストレスが働く為、切り替わりの所に強いストレスが生まれる事で、手に痺れが出たり、首に痛みが出たりと色々な症状を出現する可能性があります。
場合によっては、頭痛やめまいなども起きる可能性がありますので、何か違和感を感じたら、早めに専門医を受診、できれば、「リハビリテーション課」、「理学療法課」など理学療法士が在籍している施設に行く事を強くお勧めします。
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パソコン作業と首の動き 文献引用
〈目的〉
本研究の目的は、持続的なパソコン作業が上頸部屈曲運動にどのような影響を及ぼすかを評価するものである。
〈対象〉
一日4時間以上パソコンを使用する11人を対象とした。
〈方法〉
1時間のパソコン作業の前後に、頸部屈曲、上部頸部屈曲、およびその比率の合計範囲を測定した。
〈結果〉
頸部屈曲の範囲は、測定前後で有意差はなかった。ただし、上頸部の屈曲、および上頸部の屈曲と全頸部の屈曲の比は、事前測定と比較して、1時間のコンピューター作業後に大幅に減少した。
〈結論〉
持続的なパソコン作業は、特に上頸部の頸部屈曲の範囲に影響を与える。
分かりやすく説明
パソコン作業をする人の首の動きを計測した。って事ですね。長時間PC作業をしていると、首の上の方の動き、つまり、うなずくような動きに制限が出てきますよーって事です。
頭は体重の約10%あると言われています(体重50kgの場合、頭5kg)。その重みを支えるのに、筋肉や靭帯を使うわけです。
想像しただけで負担がありそうですよね。しかも、うなずく事がやりづらいとなると、ずっと上を向いてる状態(うがいをする時に似ている)ですから、体も丸めなくては前を確認できません。
体を丸めるって事は…考えただけでたくさんありすぎます。
首が悪くても、膝など他の場所にも影響が出る事が想像できますかね?
ですので、身体のどこかに違和感を感じたら早めに、理学療法士の在籍している整形外科に受診してください!
最後に
仕事の質を高めるには、まず健康!!
皆さんが普段から注意して避けられる痛みは意外とあるかもしれません。先ずは同じ姿勢を30分以上繰り返さない!を目標に仕事をしてみてください。
因みに、いい姿勢ってどんなですか??って聞かれる事が多いのですが、「分かりません!」としか言いようがありません。
Aさんにとっては、いい姿勢でも、Bさんとってはよくない事があります。また、理学療法士に写真をみてもらい、いい姿勢はどれですか?とアンケートをした研究があったのですが、一定の答えが得られず、バラバラだったんですよね…。
それぐらい、姿勢にはバリエーションがあるって事です。個人的には、どんな姿勢にも対応できる身体を作る事が『いい姿勢』なのかなぁなんて思っています。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
引用文献
Se-yeon Park et al.:Effects of the Sustained Computer Work on Upper Cervical Flexion Motion.J.Phys. Ther.Sci.26: 441–442,2014